古代ギリシャの建築
古代ギリシャの建築と言えば、パルテノン神殿が挙げられると思いますが、いまは廃墟となっており、祭神であるアテナ女神像や神室の壁や柱なども損傷が著しく、完成当時と比較すると無残な姿となっているのですが、2500年経っている今でも美しいと思わされる姿は、私たちに様々なメッセージを投げかけているようにも思えます。
装飾を剥ぎ取られた状態のパルテノン神殿は、まさに圧倒的な存在感があり、建築の美だけではなく、その中には真実を訴えかけてくるエネルギーがあると感じます。
それでは、パルテノンの構造を説明していこうと思いますが、基本的には大理石を使って積み上げたもので、柱の上に梁をのせているだけの単純な構造となっているのですが、構造を読み解いていくと、強度と安定性を保っており、合理的な建築である事が分かります。
大理石の特徴として、力を吸収しやすいという性質を持っており、接触部には木製のダボが使われているので、横ゆれの地震が沖田としても、ダボが力を分散するため、構造破壊を防ぐことが出来るようになっています。
一見、単純そうに見える構造ではありますが、使用する構造材料の特性と、力の特性を考えたものであり、石造建築としては高い技術がある構造となっています。
大理石の構造
パルテノン神殿は、私が最も好きな建築物でもあり、美しさから何度見ても飽きることがないのですが、ここでパルテノンの真骨頂でもある構造を紹介したいと思います。
それは、大理石の構造にリファインメントと呼ばれる曲線や傾斜があり、視覚的な錯覚を修正し、建築に生気を与えるために施されたものだと思いますが、これを実現させるためには、厳密さと繊細さが必要となり、数学的な知識がないと出来ませんし、労力と時間も必要になります。
建築に興味のある人や、ギリシャに旅行しに良く予定のある人は、このあたりもチェックしてみると面白いと思います。
いろいろな箇所に、制度の高い技術で施工されているのですが、1つずつ挙げていくことは出来ないので割愛させていただきます。
いずれにしても当時の技術的制約があるなか、完成させるのは至難の業だったろうと思いますし、そこに存在するエネルギーと存在感には、圧倒されるばかりです。
最も美しい神殿であると思いますし、石造建築の最高傑作であると思いますが、何千年も前に存在していた建物だと考えるだけで、不思議な気持ちになりますし、技術が今よりも高い地代があったと考えてもおかしくないのかもしれません。